日光浴?日光欲?


2月、冬ですね。

こちら庄内地方は東北の日本海側に面したところにあります。

「寒いし雪が多い」

これは当たり前の事だし、さほど問題ではない。

しかし、、、、

「曇ってばかりで太陽が出ず、青空も少ない」

これが大問題なのです。

「太陽が出ない」ということは日照時間も短く、常にドヨ〜ンと暗い。

『あぁ、、気持ちまで暗くなりそう。。。』

そうなんです。空が暗いと気持ちまで暗くなり気分も沈みやすく、思考も後ろ向き(ネガティブ)になりやすいのです。

そうすると身体にも自然と悪い影響が出てきます。

そこで今回お話ししたいのは『日光浴』についてです。

日光浴といえば真夏の太陽の下、海水浴場や屋外プールなどで肌を露出し身も心も解放する。
これは本当に気持ちがいいし、気分が良くなりますよね。

さて、これは「気持ちが良い」だけでしょうか?

実は「気持ち」の問題もあるのですが、実際に太陽光から発せられる『紫外線』が健康にとても良い影響を与えてくれています。

『紫外線=皮膚や目に悪影響』

こうイメージされる方も多いかと思いますが、それは「長時間当たれば」の話であって即悪影響ということではありません。当たる時間の長さによってということです。

では、紫外線(日光)が健康にどのような影響を与えるか。


 【骨を丈夫にし、肉体を健康にさせる】

紫外線が皮膚に当たると皮膚上でビタミンDが合成されます。
ビタミンDは、カルシウムを体内に吸収させる役割があります。
カルシウムを補おうと、いくら大量のサプリメントを摂取したとしても、このビタミンDがなければ効果はないということです。

*カルシウムは筋肉や神経を正常に働かせたり、ホルモンの分泌を促します。また、骨に貯蔵されているため、血中カルシウムが足りなくなると骨を溶かしてカルシウムを補います。コレが過剰になると骨粗鬆症の原因に繋がります。


 【認知症予防と長寿効果】

血中ビタミンD濃度が低下すると認知力の低下に繋がるとも言われてます。
また、免疫細胞にも働き掛け、抗がん作用や長寿効果にも期待できます。


 【感情をコントロールし、精神を健康に保つ】

紫0外線(日光)が目の網膜に入ってくると、セロトニン神経が反応しセロトニンの分泌を増やします。
感情をコントロールするセロトニン(幸せホルモンとも呼ばれています)が不足すると感情が不安定になり、マイナス思考になったり精神不安定になったりします。
この状態が続くと、うつ病やパニック障害の原因になるのです。

*最近の研究ではセロトニンは腸内で作られていることがわかりました。暴飲暴食などで腸内環境が悪くなるとセロトニン不足になるので要注意とのこと。


このように日光を浴びることにより、肉体にも精神にもとても良い影響があるのです。

ではここで、日光浴をするにあたって5つのポイントを記します。

  •  朝の日光を浴びるのが良いとされていますが、日中や夕方でも良い。曇りの日でも効果有り。
  • 週3回、一日10~15分が目安。ただし、日差しの強い日中は少し短めに。
  • 部屋の中でも日光の当たる窓際であれば効果あり。
  • 日焼け止めは塗らない。(紫外線を吸収できない)
  • 肌の1/3程度日光に当てるだけでも効果有り。


ちなみに、ビタミンDは脂溶性ビタミンといってビタミンB,C等の水溶性ビタミンと違い、身体に必要なければ尿になってすぐ排泄されることもなく身体に貯蓄されます。
そのため普段から日光浴をしていれば、日照時間の短い冬にそれまで貯めていたビタミンDを活用することが出来るのです。←素晴らしい!

私は雨の日や冬以外は自転車で通勤したり、休日は気分転換に近所を散歩したりします。
庄内地方は、クルマ社会なのでプラプラ歩いていると変な目で見られることもしばしば(笑)
普段は、自宅と治療院の中だけなので日光浴を自然に求めていたのかも知れませんね。

エコで手軽で効果大の日光浴。

皆さんもいかがですか。